2020.03.27 12:39【読書コラム】コインロッカー・ベイビーズ - 「絆」という名のコインロッカー 執筆者:KJこんにちは!今回も彩ふ読書会(2020年2月横浜)で課題本となっていた本について、コラムを書かせていただきます。お題となる作品は村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ *1」。いつものように、ネタバレも気にせず書いていきますので、未読の方はご注意願います。
2020.02.08 14:04【文芸部創作】F・O・G-Chapter 2 著者:kj※前回の『F・O・G-Chapter 1』はこちらーーーー「よし、今日の割り当てはこれで終わりだ。 今日も一日お疲れ様。」 最後の貨物を受け取り主に運び終わった時、キュクロ復興支援本部から今日の活動の終わりが告げられる。この復興支援現場では大した仕事はしていないサキだったが、本部からの労いの言葉や貨物の受け取り主からの感謝の言葉を聞くと、素直に顔が綻んでしまう。そのまま宿舎に戻ってもいいのだが、夕暮れの街や人々の様子をじっくり眺めるためにも、大きく遠回りして、ゆっくり時間をかけて帰ることにする。サキにとっては、復興業務自体はおまけのようなもので、この遠征中に街やそこに住む人々を観察することのほうが本業に近い。 サキがこの田舎町「キュクロ」に来たのは一ヶ...
2020.01.31 07:18【読書コラム】何者 - 就活という物語の交叉点 執筆者:KJこんにちは!今回も彩ふ読書会(2020年1月東京)で課題本となっていた本について、コラムを書かせていただきます。お題となる作品は朝井リョウの「何者 *1」。いつものように、ネタバレも気にせず書いていきますので、未読の方はご注意願います。
2019.12.30 13:20【文芸部創作】F・O・G-Chapter 1 著者:kj 破裂音が山にこだまする… 数分後、ハヤトは2体の龍が洞窟から這い出てくるのを確認する。事前の情報では龍は4体と聞いているので、あとの2体はまだ洞窟内にいるのだろう。できれば1体ずつおびき寄せて各個撃破したいところだったが、2体出てきてしまったものはしかたがない。4体まとめて相手をしなくて良かっただけ御の字だ。 洞窟のかなりの部分が瓦解するほどの爆発規模だったはずだが、その姿や動きにダメージの色は見当たらない。改めて、龍の生命力と、硬い鱗に覆われた体の強靭さを思い知る。その巨体や鋭い爪、口から吐き出される炎に目がいきがちな龍族ではあるが、本当の厄介さはその圧倒的な防御力にある。龍に致命傷を与えられる方法は限られる上、そのどれもに大きな危険が伴う。人と龍...
2019.11.04 10:22【読書コラム】痴人の愛 - 他者の所有という自己実現の形 執筆者:KJこんにちは!今回も彩ふ読書会(2019年10月東京)で課題本となっていた本について、コラムを書かせていただきます。お題となる作品は谷崎潤一郎の「痴人の愛 *1」。いつものように、ネタバレも気にせず書いていきますので、未読の方はご注意願います。
2019.09.01 08:42【読書コラム】カラフル - 他者という物語 執筆者:KJこんにちは!今回も彩ふ読書会(2019年8月東京)で課題本となっていた本について、コラムを書かせていただきます。お題となる作品は森絵都さんの「カラフル *1」。いつものように、ネタバレも気にせず書いていきますので、未読の方はご注意願います。
2019.07.21 05:07【読書コラム】博士の愛した数式 - ポストモダンを支える√ 執筆者:KJこんにちは!今回も彩ふ読書会(2019年7月東京)で課題本となっていた本について、コラムを書かせていただきます。お題となる作品は小川洋子さんの「博士の愛した数式 *1」。いつものように、ネタバレも気にせず書いていきますので、未読の方はご注意願います。
2019.06.30 06:30【読書コラム】蝿の王 - 群集心理の高揚と効用 執筆者:KJこんにちは!今回も彩ふ読書会(2019年6月東京)で課題本となっていた本について、コラムを書かせていただきます。お題となる作品はウィリアム・ゴールディングの「蝿の王 *1」。いつものように、ネタバレも気にせず書いていきますので、未読の方はご注意願います。
2019.06.02 05:15【読書コラム】ひらいて-愛と恋のハイブリッドシステム 執筆者:KJこんにちは!今回も彩ふ読書会(2019年5月東京)で課題本となっていた本について、コラムを書かせていただきます。お題となる作品は綿矢りささんの「ひらいて」。いつものように、ネタバレも気にせず書いていきますので、未読の方はご注意願います。
2019.04.21 07:00【読書コラム】キッチン - memento mori 執筆者:KJこんにちは!今回も彩ふ読書会(2019年3月大阪)で課題本となっていた本について、コラムを書かせていただきます。お題となる作品は吉本ばななさんの「キッチン」。いつものように、ネタバレも気にせず書いていきますので、未読の方はご注意願います。
2019.03.02 15:19【読書コラム】暗幕のゲルニカ - Blind Justice 執筆者:KJこんにちは!今回も彩ふ読書会(2019年2月東京)で課題本となっていた本について、コラムを書かせていただきます。お題となる作品は原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」。今回もネタバレは全開で書くので、未読の方はご注意お願いします。
2019.02.02 07:45【読書コラム】サラバ! - 読めない空気と嫌われる勇気 - 執筆者:KJ はじめまして。今回初めて彩ふ文芸部に投稿させていただくKJです。今回は2019年1月の読書会で課題本になった西加奈子さんの小説『サラバ!』についてのコラムを投稿いたします。ネタバレは気にせず執筆いたしますので、未読の方はご注意ください。