2019.05.07 15:13『「ちょっと今から仕事辞めてくる」を読んで、働くことについて考えてみた』執筆者:夢雲北川恵海さんの「ちょっと今から仕事辞めてくる」は、何のために生きるのか、何のために働くのかを問いかけ、仕事への向き合い方を教えてくれる作品だ。あらすじを追いながら、思ったことを書いてみようと思う。(ネタバレ部分も少しあるので、まだ読んでいない方はご注意下さい。)
2019.05.06 05:00『春』著者:S 友人の音が亡くなり三度目の春が過ぎる。 某スポーツ企業のマーケティング部で多忙な毎日を送っていた彼女は残業を終えた金曜、ご主人と暮らすマンションに戻り、早々と寝室に行きそして土曜の朝になっても二度と目を覚ます事はなかった。お酒が強くて麻雀が上手でお寿司が好物、名前は可愛いけど中身はおっさんだなと仲間内でからかわれていたのが音だった。亡くなった、とご家族から突然連絡が来た時もとても信じられなかった。だって音はまだ若く、どこも悪くない。音が死んだ?あの音が。音から職場の上司だという十五歳上のご主人と結婚すると紹介された日を思い出す。画家のアンディ・ウォーホルに似ていると言うその人は物静かで私は殆ど話をした事がない。まあ芸術家っぽいね、共通点眼鏡かけてるく...
2019.05.06 04:20【私情まみれの書評】リアルプリンセス①/執筆者:まりこんにちは。今回はポプラ社より刊行されている『リアルプリンセス』をネタバレありで紹介したいと思います。この本には短編が6編収録されているのですが、表題に丸数字が付いている通り、この記事で6つの物語全てを紹介しているわけではありません。というか、今回1つしか紹介しません←クレームは呉々も黄色い悪魔・スギ花粉にお願い致します。奴が私のやる気スイッチをボコボコに破壊していきました。
2019.05.03 14:00『パニックディスオーダー』執筆者:へっけ ① 深夜2時、「朝まで生テレビ」を観ていたら、突然、呼吸が思うようにできなくなった。心臓の鼓動は、身体全体に響く程、激しくなり、両手足はじわじわと痺れてきた。脳内は、死の恐怖に支配され、精神的にも肉体的にも、僕の身体は大混乱を起こしているようだ。 隣室で就寝中の母を起こしに行くが、「何があったの?」と言いながらも中々、意識が覚醒しないようで、寝ぼけ眼をこすっている。母が眼を覚ますのを、悠長に待ってはいられない。部屋に戻り、携帯電話で119番に電話をかける。電話対応の男性から、住所や症状について質問されたため、息を切らせながらも必死になって答える。ようやく、救急車を向かわせる段に至るが、今にも意識を失ってしまいそうだ。 しかし、救急車が来るまで、部屋で...