『雨、誰かには太陽』作者:うるふ

寂しさあふれるこの夜に

僕はいつだって星を探してる

なんでこんなに近くは曇ってて

なんであんな遠くは澄んでるの?

雨はいつだって冷たくて

悲しくなってしまうと思ってた

だけどこんなにも暖かくて

優しい雨があること分かったよ


あの遠くにある場所に行けば

貴方は幸せになると言われても

僕はこの場所から離れない

この優しい雨に降られ続けたい


僕の心にしまってた

この想いを伝えられる日は

いつになったらやってくる?

優しい雨よ教えてくれ

いつかこの雨が遠くに行って

僕の心が枯れてしまったら

この雨を追いかけることができるか

今の僕には分からない


いつかこの雨が止んだ時

空は晴れても僕の心は分からない

なんでこんなに晴れてるのに

僕の心は枯れてしまうのだろう

太陽はいつだって暖かくて

安心してしまうものだと思ってた

だけどこんなにも切なくて

悲しい太陽があることを知ったよ


あの太陽を追いかけることは

僕がしていけないことだと思うんだ

だからこの雨よ止まないでくれ

僕の心を潤して欲しいから


僕の心にずっとしまってた

この思いを伝えられる日が

優しい雨に弾かれて

やってこないと知らせるよ

僕の前に現れた時の

太陽のようにまた輝いて

願うことは僕にとって

良いことだと思えない


僕はこの雨に打たれて寂しくなる日が辛い

ならば何故逃げ出さないの?

優しい雨はずっとは続かないのに...


優しい雨だって時には

冷たい雨を降らすだろう

その雨を浴びる前に

新しい太陽を見つけよう

僕の心にしまってた

この想いは伝えられないのさ

僕にとっては雨だけど

誰かにとっては太陽なのだから


あとがき、、、

5年程前に書いたものに修正を加えました。

伝える事ってすごく難しくて、伝えても伝わらなかったり、変に伝わったり、伝わりすぎて

しまったり。

今でも伝えることは苦手ですが、少しでも雨を太陽に変えられるように、太陽も実は雨なん

だというように、物事の本質を理解していきたい。

うーん、やっぱり一番言いたいことですが...僕は胸派やおしり派や脚派ではなく、ほっぺ派

ということかな笑

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